本興寺

 

歴史的に貴重な建築は、国の重要文化財に指定されており、そのほかにも文化財を多く所蔵しています。春には境内に数百本の桜が鮮やかに咲き乱れ、写生大会も開催されます。

北原白秋が昭和7年に鷲津の観湖楼に滞在したときに、閑静な本興寺のたたずまいに心引かれ、数多くの歌を残しています。「水の音ただにひとつぞきこえける そのほかはなにも申すことなし」という作品もそのときのもので、歌碑は本堂前に建立されています。

天狗の碁盤

本興寺の第十六世の住職だった日隠上人は、非常な碁好きでまた強くもありました。ある日書院の縁側で、独り碁を打っていると天狗が現れて手合わせを申し込んできました。ところが和尚に勝つことができず、悔しさのあまり爪で碁盤の表面を引っかいたそうです。以来この碁盤を「天狗の碁盤」と言い、寺の宝物となりました。

子育て飴

昔、この地に野末八百四郎という人が住んでいました。その人のご内儀はお産の最中に赤ん坊が生まれない中に亡くなってしまいました。主人の八百四郎は泣きながら箕輪の乙山に葬りました。その日から、若い女が本興寺門前の飴屋へ毎夜遅くに飴を買いに来るようになりました。飴屋の主人がこれを怪しんで後をつけると、若い女は墓地の入り口の辺で姿を消しました。この話を聞いた八百四郎が墓地に行くと、赤ん坊の泣き声がかすかに聞こえたため掘り起こしてみると、棺おけの中から丸々と太った男の子が見つかりました。この日を境に若い女が飴を買いにくることはなくなりました。この赤ん坊が後に本興寺第十七代住職日観上人になったと伝えられています。

星野立子の句碑

「花の寺静かな人出中に歩す」

星野立子は、俳人・高浜虚子の次女として東京に生まれ、昭和初期の女流俳人中村汀女とともに双璧と並び称されます。この句は本興寺花祭りに訪れた際に詠んだもので、句碑は昭和五十二年に建立されたものです。

【本興寺】

電話 053-576-0054
時間 9時00分〜17時00分
料金 大:300円、小:150円
住所 湖西市鷲津384