くだされ祭り

毎年9月になると高禅寺には子供たちが集まってきます。男子は竹を割って白い紙をはさんだ御幣をつくり、女子は近くの山に雑木を拾いに行きます。男子は御幣ができあがると、「くだされ、くだされ。米なら一升。金なら百文。紙なら1帖。」と鐘や太鼓を打ち鳴らし、はやしたてながら各戸をまわります。そうして集めた金や米を女子が受け取り、大きな握り飯をたくさん作ります。この大きなおにぎりを食べるとこの年は病気にかからないといわれています。

くだされ祭りは山伏を供養する祭りで「もっそまつり」とも言われています。ある冬の寒い日にひとりの山伏が利木の村へやってきましたが、打ち続いた日照りで農作物がとれずどの家も食べるのがやっとだったので、どこの家からも食べ物をもらうことができませんでした。山伏は疲労と寒さに耐え切れず、とうとう村境いの大きな木の下で凍死してしまいました。翌年の夏、村に原因不明の病気が流行し、毎日のように村人たちが亡くなったため、村人たちは山伏の墓をお寺に建てて手厚く供養しました。以来、この話が受け継がれて今も「くだされ祭り」が残っています。

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