教恩寺


教恩寺は正安二年(1300)の創立といわれています。文明年中(1469~1486)鎌倉公方足利持氏より寺領を与えられ、天正年中(1573~1591)に火災に遭って焼失しましたが、古い由緒をもつ寺として徳川家光より慶安元年(1648)に朱印地を与えられ、叙位任官色衣勅許の寺格を有し、明治維新まで続きました。現在の本堂は応賀寺の下寺だった堂宇を明治六年(1873)に移築したもので、山門は新居地区では珍しい楼門二階建です。境内には名松「見返りの松」があり東海道を旅する人々が宿を離れて名残を惜しんだ松とされていました。また境内の「大イチョウ」は、根元に大枚の金子が埋められているということで「橋本が困ったらイチョウの下を掘れ」という言い伝えがありました。しかしながら現在は、両木とも枯死しています。

お寺を救った鐘

文明六年(1474)に寄進された梵鐘は明応の津波で流された後、天正年間になって砂浜に埋もれていたものを発見され、火災に遭った寺の再興に役立てるために森町の一宮(現在の周智郡森町)に譲られました。その鐘には「遠州敷知郡橋本村教恩寺 天正十二年甲申二月八日以買得一宮来」と刻まれており、現在は袋井市の正福寺にあり県指定文化財となっています。

所在地

湖西市新居町浜名1126